NAMANEカードとWOWPASSどっちがいい？違いやメリット・デメリットを解説！

韓国で使用できる決済カード（プリペイドカード）である「NAMANEカード」と「WOWPASS」の違いがわからず、どちらを発行すればいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。

この記事では、NAMANEカードとWOWPASSの違いやメリットデメリットも解説するので、韓国旅行を計画中の方は参考にしてくださいね！

韓国でプリペイドカードを使うべき理由

韓国旅行の際に、クレジットカードではなく「NAMANEカード」や「WOWPASS」を使う理由はあるのか疑問に感じる人もいるでしょう。

まず、韓国旅行の際にクレジットカードで決済することはおすすめしません。
海外でクレジットカード決済をすると海外事務手数料がかかり、商品の金額以上の決済が発生してしまうためです。

海外事務手数料は、カード発行会社によって多少異なりますが、安いところで2.20%、高いところで4%近くの手数料がかかってきます。

そのほかにも、クレジットカードのスキミングリスクが回避できたり、海外発行のクレジットカードが使えない場面でも問題なく決済できるという多くのメリットがあります。

NAMANEカードとWOWPASSの違い

	NAMANE	WOWPASS
機械設置場所	70箇以上	180箇所以上
チェージ上限	50万ウォン	100万ウォン
ウォン引き出し方法	・CUコンビニ ・指定の両替所	WOWPASS機械
チャージ方法	・NAMANE機械 ・クレジットカード ・CUコンビニ	・WOWPASS機械 ・クレジットカード
円でチャージ	不可	可（WOWPASS機械のみ）
機械での現金引き出し	不可	可
残高払い戻し条件	あり	なし
ユーザー同士の送金	可	可
韓国口座への送金	可	可
交通カード	Rail＋(レールプラス)	T-money
クーポン	なし	あり
デザイン	デザイン可能	1 種類のみ
カード発行費用	7,000ウォン	5,000ウォン
日本での購入	不可	可

NAMANEカードのメリット

・アプリ内で交通カードへのチャージが可能
・カードデザインを自由に作成できる
・CUコンビニでのチャージ・引き出しができる
・両替所で残高が払い戻せる

アプリ内で交通カードへのチャージが可能

NAMANEカードは、PAY残高と交通残高をアプリを使用して自由に移動することができます。

そのため、地下鉄に乗る時もわざわざ券売機で交通カードにチャージする手間がなくなります。

WOWPASSは、残高と交通カード残高間で資金の移動をすることができず、別々にチャージしなければいけません。

カードデザインを自由に作成できる

NAMANEカードの最大の特徴として、カードのデザインを自由に作ることができる点です。

事前にアプリをインストールしてカードデザインをしておけば、機械で作成したデザインを読み込むことで、自分だけのオリジナルカードをつくることができます。

もちろん、テンプレートデザインも用意されているので、カードのデザインにこだわりがない人は、用意されているデザインから選択することも可能です。

WOWPASSのデザインは1種類のみとなっています。

CUコンビニでのチャージや引き出しができる

NAMANEカードは、韓国のコンビニ「CU」でウォン現金のチャージや引き出しが可能です。

ウォン現金チャージは1,000ウォン〜20万（約2万円）ウォン、引き出しは1,000ウォン〜3万ウォン（約3,000円）となっています。
※引き出し1回1,000ウォン（約100円）の手数料が発生

WOWPASSは、現金でチャージしたり引き出す場合は、WOWPASS機械からのみ可能です。

両替所で残高が払い戻せる

NAMANEカードの残高をソウル市内の両替所で返金してもらうことができます。

アプリから返金に必要な情報を入力し、返金可能なMoneyBox店舗で返金QRコードをスキャンして申請します。
その後、両替所スタッフに返金申請完了画面を提示することで、残高の払い戻しが可能です。
※払い戻し手数料：10万ウォン未満は1,200ウォン、10万ウォンを超える場合は1,700ウォン

WOWPASSで残高を払い戻す際は、WOWPASS機械でのみ引き出すことができます。

NAMANEカードのデメリット

・残高の払い戻しに条件がある
・韓国ウォンでしかチャージできない
・日本語サポートが不足している
・口座送金手数料が高い

残高の払い戻しに条件がある

帰国前にカードに余っている残高を払い戻したいという人も多いでしょう。頻繁に渡韓する人なら残高をそのままにしておいてもいいですが、年1回やそれ以上のペースで渡韓する方は残高を引き出してから帰国したいですよね。

NAMANEカードは残高の返金にルールがあり「PAY残高の最終残高60％以上使用した場合に最大月50万ウォンまで払い戻しが可能」となっています。

WOWPASSは、月間の引き出し上限や使用率といった条件はなく、WOWPASS機械で払い戻しが可能です。
※1回の出金上限は10万ウォン（約1万円）、手数料1,000ウォン（約100円）
1回の引き出し上限が10万ウォンまでなので、20万ウォン引き出したい場合は、2回操作しなければいけないという面倒臭さはあります。しかし、若干手数料は発生するものの、条件なく引き出せるのでWOWPASSは安心してチャージができます。

韓国ウォンでしかチャージできない

NAMANEカードは、NAMANE機械（KIOSK）とコンビニでチャージが可能ですが、韓国ウォン現金でのチャージのみに対応しています。

チャージする場合は、まず両替所などで日本円から韓国ウォンに両替してからでないとチャージすることができません。
日本円をすぐに両替したい時に不便に感じてしまうかもしれません。

日本語サポートが不足している

NAMANEアプリや使用マニュアルなど、日本語の翻訳が不自然なところがあり、使い方がわかりにくと感じる時が多々あります。問い合わせのサポートも一部韓国語のままだったりします。

また、カスタマーセンターの営業時間が短く、何かあった時にすぐ対応してもらえないことがあります。

WOWPASSは、年中無休で23:59まで問い合わせすることが可能です。
さらに、日本語対応可能なスタッフもおり、通話での問い合わせにも対応しているので安心です。

口座送金手数料が高い

NAMANEもWOWPASSもアプリを使用して、韓国の口座への送金が可能です。
残高から簡単に送金できるので、屋台や店舗で支払いの際に口座振り込みができたり、予約金の支払いが必要な場合に便利です。

しかし、NAMANEは1日の送金上限が20万ウォンと制限がある上、10万ウォン以上の送金には1,000ウォンの手数料があります。

送金手数料	NAMANE	WOWPASS
10万ウォン以下	500ウォン	500ウォン
10万ウォン以上	1,000ウォン	500ウォン

一方WOWPASSは、1回の送金上限20万ウォン（月間最大100万ウォン）に対し、送金手数料は金額問わず一律1回500ウォンです。

WOWPASSのメリット

・最大100万ウォンまでチャージ可能
・日本円のままチャージできる
・WOWPASS機械で現金を引き出せる
・お得なクーポンが豊富に配布される
・T-money決済が利用可能
・日本で購入可能

最大100万ウォンまでチャージ可能

WOWPASSは残高が最大100万ウォンになるまでチャージできます。一方NAMANEカードは50万ウォンとWOWPASSの半分です。

ショッピングやご飯を食べたりしているとあっという間に50万ウォンは超えますし、滞在期間が長くなるほど使うお金も増えます。

決済しようとしたら残高が足りなかったというトラブルを避けるためにも、余裕を持ってチャージできるWOWPASSが安心です。

日本円のままチャージできる

韓国に180箇所以上設置されているWOWPASS機械を使えば、日本円のままWOWPASSカードにチャージすることができます。日本円のみならず世界15カ国の通貨に対応しています。

わざわざ両替所に行って、ウォンに両替してからチャージする手間が省けますし、いざという時お財布に日本円しかない時にも安心です。

WOWPASS機械で現金を引き出せる

NAMANEは機械でチャージをすることができても、引き出すことはできません。引き出す際は、基本的にCUコンビニで最高3万ウォン（約3,000円）までとなっています。
WOWPASSは、各地に設置されている日本語対応の機械で、1回10万ウォン（約1万円）までWOWPASS機械を使ってを引き出すことができます。

日本円でチャージして、すぐにその場でウォン現金を引き出せます。

現金払いをしなければいけない時や交通カードにチャージしたい時に、WOWPASS機械ですぐに現金を引き出せるので便利です。

お得なクーポンが豊富に配布される

WOWPASSは、多くのクーポンを毎月発行しています。

オリーブヤングやスターバックスのキャッシュバッククーポンや免税店の割引クーポンなど、毎月様々なクーポンが配布されます。うまく使えば、よりお得にショッピングをすることができます。

NAMANEでは、クーポンの配布はほとんどありません。

T-moneyが利用できる

WOWPASSには「T-money」、NAMANEには「Rail＋(レールプラス)」という交通カードが付帯しています。

基本的にはどちらも地下鉄やバスに乗車するなど、同じような用途で利用することができます。

しかし、交通カード決済の中でもT-moneyでのみ決済が可能といったシーンもあるので、ソウル旅行であればT-moneyの方が無難と言えるでしょう。

ソウルではT-money、釜山ではEZLカード(旧cash bee)という交通カードが最も及しています。

日本で購入可能

韓国に到着してからわざわざカードを発行するのが面倒だと感じる人も多いです。

WOWPASSは事前に日本で購入することができます。

カードが自宅に届いて、アプリ内でパスポートの登録などもできるので、韓国に到着したらチャージしてすぐに使い始めることができます。クレジットカードからのチャージを利用すれば、到着した瞬間から使い始めることも可能です！

WOWPASSのデメリット

・交通カードに別途チャージが必要
・コンビニで残高チャージできない

交通カードに別途チャージが必要

WOWPASSには、交通カード「T-money」が付帯しており、WOWPASSカードを改札にタッチすることで、地下鉄に乗ることができます。そのほかにも、バスやタクシーの決済にも対応しています。

しかし、T-moneyで決済するには、WOWPASS残高とは別に駅の券売機やコンビニでT-moneyにチャージする必要があります。※T-moneyへのチャージはウォン現金のみ

コンビニで残高チャージできない

WOWPASS残高は、機械での現金チャージ、またはクレジットカードでのみチャージできます。

NAMANEのように、CUコンビニで残高へのチャージができないので、特に観光地以外に行く方は機械が近くにない場合があるので、チャージに不便を感じることがあるかもしれません。
その場合は、事前に多めにチャージしておくことをおすすめします。

NAMANEカードとWOWPASSを発行する時の注意点

NAMANEカードとWOWPASSを発行する場合に、それぞれ知っておくべき注意点があります。

どちらのカードを発行するにせよ、注意点は事前にしっかりチェックしておきましょう！

NAMANEカード作成時の注意点

NAMANEカードを設置機械で作成する際、カード発行手数料を現金またはクレジットカードで支払うことができます。

現金で支払う際には、お釣りが返金されないので現金で7,000ウォンをあらかじめ準備してから発行しましょう。

WOWPASS作成時の注意点

WOWPASSは、多くの方法で発行できるので複雑だと感じる人が多いです。

特に注意が必要なのは、仁川空港で発行する場合です。

仁川国際空港のWOWPASS機械は、ソウル駅までの快速列車「AREX」の改札内にあるため、普通列車の空港鉄道を利用する方は機械での発行はできません。

そのため、仁川空港ですぐにWOWPASSを発行した方は、eSIMとセットになった空港セットを購入するか、WEBから予約購入を行い仁川第1ターミナルのCUで受け取る必要があります。

【結論】WOWPASSがおすすめ

NAMANEカードとWOWPASS、韓国旅行で利用するならWOWPASSがおすすめです！

日本円のままカードにチャージできたり、日本語対応の機械で簡単にウォン現金を引き出せるので、韓国語が話せない人でも問題なく使うことができます。

さらに、アプリの日本語が自然でサポートも充実しているので、安心して使うことができます。

WOWPASSは日本で事前に購入しておくこともできるので、不安な人はあらかじめ準備しておきましょう！